ゾンビ

ジム・ジャームッシュが放つ話題のゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』の解説、感想、口コミまとめ(※ネタばれあり)

ビル・マーレイ×アダム・ドライバー主演のゾンビコメディ映画『デッド・ドント・ダイ』

公開の翌日に、さっそく見てきました。

一言感想

ジム・ジャームッシュ節炸裂。インディーズ映画のような古めかしいB級ホラーの中に、豪華俳優陣がぞろぞろ出てくるという不思議な感覚を味わえます。

2020年6月5日(金)に公開された『デッド・ドント・ダイ』の解説、感想、口コミをまとめてみました。

あらすじ

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

鬼才ジム・ジャームッシュがビル・マーレイとアダム・ドライバーを主演にメガホンをとったゾンビコメディ。アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが……。ジャームッシュ作品常連のマーレイ、「パターソン」に続きジャームッシュ組参加となるドライバーのほか、ティルダ・スウィントン、クロエ・セビニー、スティーブ・ブシェーミ、トム・ウェイツ、セレーナ・ゴメス、ダニー・クローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップらが顔をそろえる。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
引用:https://eiga.com/movie/91128/

概要

◆原題:The Dead Don’t Die
◆制作年度:2019
◆ジャンル:コメディ/ホラー
◆上映時間:104分

本作は当初今年2020年4月3日に日本公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で6月5日(金)に2カ月遅れで公開されました。

監督のジム・ジャームッシュですが、

  • 「ナイト・オン・ザ・プラネット」- 1991年
  • 「コーヒー&シガレッツ」- 2003年
  • 「ブロークン・フラワーズ」- 2005年
  • 「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」- 2013年
  • 「パターソン」- 2016年

などを手掛けている方です。

というか、「ナイト・オン・ザ・プラネット」もジム・ジャームッシュだったとは…

映画ブロガーとか言っときながらお恥ずかしい。全然知らずでした。

ただ、過去作品をこうやってみてみると、「デッド・ドント・ダイ」の、あのゆるさはジム・ジャームッシュならではだったのかなと、彼らしさが前面に出ていた気がしますね。

監督・キャスト

<監督>
◆ジム・ジャームッシュ

<キャスト>
◆ビル・マーレイ: クリフ・ロバートソン
◆アダム・ドライバー: ロナルド・ピーターソン(ロニー)
◆ティルダ・スウィントン: ゼルダ・ウィンストン
◆クロエ・セヴィニー: ミネルヴァ・モリソン(ミンディ)
◆スティーヴ・ブシェミ: ミラー
◆ダニー・グローヴァー: ハンク・トンプソン
◆ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ: ボビー・ウィギンス
◆ロージー・ペレス: ポージー・フアレス
◆イギー・ポップ: コーヒー・ゾンビ
◆サラ・ドライヴァー: コーヒー・ゾンビ
◆RZA: ディーン
◆キャロル・ケイン: マロリー・オブライエン
◆セレーナ・ゴメス: ゾーイ
◆トム・ウェイツ: ボブ
◆オースティン・バトラー: ジャック
◆エスター・バリント: リリー

感想(※ネタばれ注意)

ジム・ジャームッシュ監督の手掛けるゾンビ映画

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

前述しましたが、監督のジム・ジャームッシュが手掛けている作品って、わりとお洒落で上品な感じの作品が多いような気がします。

そんな監督が手掛けるゾンビ映画って、どんな感じなのよ?といったところですが、やはり彼らしさは全開でしたね。

  • 名作オマージュ×ジムジャームッシュ節炸裂の拘り満載な演出
  • くすっと笑えるブラックユーモア
  • セリフやキャラクターから随所に感じるドライな感覚
  • 斜めからの視点で見た現代人への皮肉

純粋に、血まみれ肉片グロ満載なゾンビ映画が好きな方はちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

ですが、ジム・ジャームッシュ監督の作品が好きな方にとっては、愛すべきゾンビ映画になり得るかもわかりません。

ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督へのオマージュ

デッド・ドント・ダイを見て、なんだか60~70年代くらいの古いホラー映画を見ているような感覚に陥りました。それもそのはず、ジム・ジャームッシュ監督は、この映画を製作するにあたり、ジョージ・A・ロメロ監督の作品を参考にしたという背景があったからでした。

ジョージ・A・ロメロ監督と言えば、ゾンビ映画の第一人者ともいわれているカルト映画の鬼才ですね。代表作は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(68)」、「ゾンビ(78)」、「クリープショー(82)、「死霊のえじき(85)」、「ランド・オブ・ザ・デッド(2005)」、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007)」などなど数知れず。

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(68)」は主人公が家族の墓参りに行くところから物語が始まるのですが、「デッド・ドント・ダイ」も主人公のビル・マーレイとアダム・ドライバーが墓場に行くところから始まります。

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

ジョージ・A・ロメロ監督の作品へのオマージュが、冒頭から感じられる演出となっています。

内容に目を向けても随所にオマージュが感じられ、例えばガススタンドで働くオタクチックなケイレブ・ランドリー・ジョーンズはゾンビ映画の知識がたっぷりなんですね。給油に立ち寄ったセレーナゴメスたちの乗っていた車を見ながら、ジョージ・A・ロメロ監督の車の雑学を引け散らかします。

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

宝探しをしているような感覚で面白かったです。

豪華キャストの無駄遣い(良い意味で)

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

古めかしいB級ホラー臭がめちゃくちゃ漂いつつも、この映画はとにかくキャストが豪華なんです。出てくる人みんな知ってるという。

低予算で作られた関係で、キャストも無名俳優ばかりだった「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と反して、「デッド・ドント・ダイ」は個性あふれる人気俳優たちを存分に楽しめるのはかなり見どころです。

個人的に一番ウケたのはスティーブ・ブシェミ

陰湿で神経質なおっちゃんを演じていて、冒頭から死亡フラグビンビンです。白人至上主義者の設定で、トランプ大統領を皮肉ったかのようなブラックユーモアを感じました。ダイナーで被っていた帽子の文字にも注目です。

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

お次はティルダ・スウィントン

スコットランド人の葬儀屋で、何故かめちゃくちゃゾンビ退治がプロってるというハイポテンシャルでミステリアス過ぎるキャラ設定。洋画あるあるですが偏った日本のイメージには乾いた笑いが出ましたが、このキャラが成り立つのは彼女だからかもしれません。

最後いきなり現れたUFOでどっかに行っちゃったんですが、彼女は一体どこに行ったのでしょうか。真相知ってる人いたら教えてください。

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

極めつけはイギー・ポップ

メインのゾンビ役です。「コーヒー」と「あ”‥‥あ”‥‥あ”‥‥」ってセリフしかないですが、ゾンビ役なかなかハマってました。お上手。

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

総合評価

豪華俳優陣を堪能出来て、ところどころにくすっとした笑いがあり、個人的には結構楽しめました。

一番笑ったのは、ダイナーでの事件後に車で駆け付けたアダム・ドライバーの登場シーン。

出典:https://www.imdb.com/title/tt8695030/?ref_=ttmi_tt

いやいや、車ちっっっさwwwwwwwwwwwwwwww

189センチもあるガタイのいいアダム・ドライバーが、超ミニの軽に乗って登場するって、滑稽すぎるでしょ。また、まんざらでもない顔したアダムも最高に笑える。このシーンは映画館でもくすくすと笑いが起こっていました。

ただ終始ゆったりとしたスロー展開なので、人によっては退屈して寝てしまうかもw

賛否両論分かれそうな映画ですが、ジム・ジャームッシュ監督のタッチが好きな方は楽しめるかと。

口コミ

デッド・ドント・ダイのTwitter上での口コミです。

余談

久々の映画館は少々緊張しつつも、前日から正直ワクワクが止まらずでした。

私自身もしっかりと感染予防につとめましたが、逆も然り。映画館側もしっかりと対策されていて関心しました。検温、消毒、席は一つずつ空けてソーシャルディスタンスを保つ、などなど…色々と工夫されてて大変だなーと思いました。

私が行ったのは109シネマだったのですが、恐らく今再開されてる映画館は同じような対策をされてるかもしれません。

緊急事態宣言は解除されましたが、都内は東京アラートが発令中です。引き続き感染予防につとめながら、皆で協力し合って、少しずつ映画館に活気が戻っていけば嬉しいですね。

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いもり
ただの映画好きなアラサー。主に映画のことを発信しています。一番好きなのは悪趣味胸糞映画。その他ブログのこと、動画編集のこと、いろいろ書いてます。あとイカれた激辛料理が大好きです。詳しいプロフィールはこちら